東京湾サワラキャスティング 釣果解析 天気 潮 月齢 Fact Fullness

 まだまだサワラの季節ではありませんが、東京湾サワラキャスティング(乗合船)の釣果解析をしました。

サワラキャスティングの釣果は、天気は関係するけど潮ってあんまり関係ないよなあ と感じています。しかし、本当にそうなのか?という疑問があります。

また、「満月の大潮は釣れない」 とかよく聞きますけど、釣れる時間が短い ならなんとなくわかりますが、釣れないは言い過ぎだろうと。

こういった疑問を晴らす、巷で言われていることがどうなのか?を知るために「事実に基づいて解析しよう」と思いました。思い込みとか釣りにはマイナスでしかないですからね。

〇解析結果

東京湾サワラキャスティングにおいて

・降水量合計37mmを超えて休船した翌日の釣果は悪い

・悪天候から3~4日後の釣果は良い

・2021シーズンの好釣果は月の周期の前半に出やすかった

・特に2021シーズンの上弦付近、月齢6~10で好釣果が出やすかった

・満月の大潮は釣れなくない

注意!: 2シーズンのデータを調べただけなので、こういう傾向があったくらいに考えてください!

〇解析方法

東京湾のある船宿(自分が通っているところ)の1隻の2021シーズンの全釣果を日ごとに集計。天気、月齢(潮)データと照らし合わせ表にします。注目すべき点をグラフ化して釣果の解析をします。

解析というほどたいそうなモノではないのですが、他に適当な言葉がないのでご了承ください。


〇サワラの釣果と天気

 2021年9月5日~12月22日の天気とサワラの釣果を表にしました(細かいので表はのせません)。感覚と同じく晴天のほうが釣れていて、雨が降ると釣果が落ちます。人間が釣りやすいと釣果がいい という範疇のデータです。

注目すべき点は以下の箇条書き2点。

・降水量合計37mmを超えて休船した翌日の釣果は悪い

降水量合計37mmを超えて休んだ回数は4回、その翌日の釣果は最大で8匹、平均すると5.75匹です。1隻の釣果なので、1/3の人が釣れたらいいほう くらいの釣果です。これは避ける価値がありそうです。

せっかく予約したのに悪天候で中止だって...次の日いけるかなあ?と翌日に出てもあまりいい結果は得られないということですね。

ただし、その海が荒れた日から3日後と4日後に出船した回数は5回で、最大31匹、平均20匹と好釣果です。

・悪天候から3~4日後の釣果は良い

ということが言えます。回復後の爆発というのは本当ですね。

注意で書きましたが、ワンシーズンのデータを解析しただけで、悪天候の度合いや何日続いたとか細かいところまで解析できているわけではないので 「そういう傾向がある」 くらいに考えてください。2020シーズンを調べたら、降水量37mmを超えた日は1日しかなく、その6日後からしか船が出ていないのでわかりませんでした。


〇サワラの釣果と潮(月齢)

2021年9月5日~12月22日の月齢とサワラの釣果をグラフにしました。


青が釣果、赤が月齢です。シーズン開始の爆発を除いても、月齢が若い新月→上弦→満月の期間が釣れているように見えますが、このグラフからはわかることは、2021シーズンは序盤に爆発的に釣れた くらいですね。

参考ですが、この序盤爆発期はブレード系ジグ、ミノーともに良く釣れ、ミノーは丸のみされてラインブレイクしないように14㎝クラスが良いとのレポートがありました。ブローウィン140Sとかですね。その後、ほとんどの釣果がブレード系ジグになりますが、8~9cmのヘビーシンキングミノーのほうが釣れる場合もあったようです。


〇月齢ごとの釣果

上のグラフではよくわからないので、序盤の爆発を除いた3周期 9月22日(満月/大潮)~12月19日(満月/大潮)の月齢別釣果割合を円グラフにしました。

ちなみに月齢は 新月 0、上弦 7、満月 15、下弦 22、新月0です。月齢30という値はありませんが28.xxとか29.xxとかのあと0.xxになります。月齢26以降は日数が少なくないので割合も少なくなる傾向です。


月齢0~10 周期はじめの1/3が好調、月齢が進むと釣果が悪くなる傾向にあります。特に月齢後半1/3はあまり釣れていなように見えます。


〇釣果20匹以上の散布図

まだよくわからないので、釣果が良かった日、1隻で20匹以上釣れた日の月齢を散布図で見てみます。

近い月齢で2日ある場合は赤丸、3日は黄丸。つまり月齢8付近では3回 20匹以上の釣果があったということです。

これを見ると上弦あたりに好釣果が集中していて、月齢の後半、満月~新月の期間で20匹以上釣れた日は2回しかないとわかります。ただし、大潮の満月 月齢14,15で3回も30匹釣れる日がありました。

この図から言えることは、

・好釣果は月の周期の前半に出やすい

・特に上弦付近、月齢6~10で好釣果が出やすい

・満月の大潮は釣れなくない


〇2020シーズンの釣果解析

2021シーズン解析結果の確からしさが知りたかったので、同様に2020シーズンについても解析しました。


ううー--、むしろ月齢後半が釣れている。上の解析は、2021シーズンはこうだった という範疇を出ない、つまり2022シーズンに当てはめて考えるのは危険ということですね。満月の大潮は、データが少ないけど6匹釣れている日があるので、釣れないってことは無さそうですね。

2020シーズンは期間が短く、釣果は2021の1/3程度。サワラの群れが少なく捉えられていなかったということが一番の原因だと思いますが、ブレード系高速巻きをみんながやっていたわけではなかったことも関係していそうです。

船長はミノーメインの考えでいただろうし、大型船でのアプローチの難しさを語っていました。今はみんながジグを投げるので、ベイトの下についているサワラを積極的に狙って釣果を伸ばしているのかと。

釣りのスタイルやアプローチが大きく変わっているとしたら、これ以上過去に遡って調べるのは効果的ではないかも知れません。


〇考察

水温や水の透明度、気圧変化などの違ったパラメータから見ると、より確度の高い情報が見えてくる可能性はあります。ただし、絶対的にデータ量が少ないので、この解析手法の課題はデータ収集です。

ひな形ができたので、2022シーズンは日々のデータ入力をするだけで傾向が捉えられると思います。似たような結果になるのか、全然違った結果になるのか楽しみです。

まずは、解析結果から釣れそうな日に予約をして、釣り場では先入観なしにやれることをやって結果に結び付けたいと思います。

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