東京湾サワラキャスティング 2020年シーズンのまとめ

 noteのまとめ記事をこちらにもアップします。



2020年シーズンの東京湾サワラキャスティング、ヒットルアーや状況の推移をまとめます。最後に自分なりのこの釣りに対する考察も紹介します。

釣行回数は、10月2日~12月5日までの約2ヶ月間で5回でした。すべて深川 吉野屋からの乗合船で、竿頭が3回(2回は1本釣れば竿頭という状況でしたが…)。

10月2日 初回1本

前日の10月1日に開幕し船中1本という厳しい状況で、この日も同様に船中1本でしたが、幸運にも私に魚が来てくれました。

釣った方法はCOSO JIG 60g ミドキンのSLJでフォール中のアタリでした。釣行後、ベイトがまだ小さいイワシで、シルエットが小さくないと食ってこないと船長から聞きました。また、ミノーやシンペンなどで釣れない理由の一つに、大型船のプレッシャーがあるとも。プレジャーボートならキャスティングの範囲に近づいても食ってくるが、大型船が近づくと魚が沈んでしまうそうです。

プラッギングで釣りたい場合は小さいチャーター船が有利ということですね。

10月21日 4本

まだベイトが小さくメタルジグが有利な状況は変わらないと思い、岩国沖で定番化しているメタルジグのブレードチューンを導入。狙いが当たり、船中8本中4本を釣りあげることができました。

ヒットルアーはギャロップアシスト ロングキャスト 42g ライブカタクチ(TOP写真)他のブレードチューン。釣り方はアンダーハンドキャストで思いっきり飛ばし、ボトムをとってから高速で巻き上げます。フォール直後の巻上げか、ストップを入れた時に食ってきました。吐いたベイトは前回同様に小さかったです。

このSTOP&GOに変化をつけながら探っていく釣り方がその後も基本となりました。ジグに限らず、サワラのバイトについては共通するところがあったので後述します。

10月29日 1本

釣果はヘビーシンキングミノー ピンテールサゴシチューンのシルバーダストグローでの1本。釣れてくる個体が大きく、私の一本もメーターオーバーでした。

この日は魚が上ずっていて、まわりで好調だったのはブローウィン140Sのジャーキングでした。ピンテールサゴシチューンは固定重心ですが、癖で移動ウエイトを戻す動作(巻きはじめにジャーク)を入れて、その直後に食ってきました。ルアーは違いますが、釣れ方的にはブローウィンと変わらない感じですね。

釣れたサワラが吐いたベイトはコノシロ。サワラもシーバス同様にコノシロパターンでした。イワシの群れにブレードチューンジグを投げてもバイトは無く、潮目にキャストしコノシロ食いのサワラを狙う感じです。この状況だと大型船のプレッシャーがあってもミノーのほうが有利という印象が残りました。

11月23日 ボウズ

コノシロパターンは大きなルアーでも派手にバイトするので、とても魅力的です。この日はそこを意識しすぎたのかボウズになってしまいました。

船中の釣果はすべてメタルマジックTG  タングステンのテールスピンジグで、小さなベイトパターンに戻っていました。吐いたベイトは10月頭のイワシよりは大きくなっていましたが、釣れたのは鉛よりもさらにシルエットの小さいタングステンジグです。イナダ、タチウオ、シーバスはたくさん釣れたのですが、ギャロップアシストのブレードチューンでサワラが釣れなかった理由を船長と考えました。一つはブレードの大きさ、もう一つはジグの安定度ではないかという話になりました。私はコロラドブレードの#2を使っていましたが、メタルマジックTG には#1かそれより小さいブレードがついています。さらに専用設計なのでボディーが揺れずに安定して高速で巻けるからでは?という内容です。

12月5日 1本

この日は冷たい雨が降っていたにも関わらず、2隻出船と大盛況。しかし釣果は2隻で3本という厳しい状況で、なんとか1本釣ることができました。

サワラやタチウオなど歯が鋭い魚にタングステンジグを使うことに対しては消極的なのですが、前回ボウズだったのでメタルマジックTGを一つ買いました。結局、釣れたのはギャロップアシスト ロングキャスト 42g ライブカタクチです。終盤まで釣れない中、今までを振り返り食わせの間があるときに釣れていることを自分に再認識させ、脳内で1,2,3,4,5(巻きをカウント)ストップ ドン!とバイトをイメージしながらやって、ドン!のタイミングが完全にシンクロしました。

食わせの間とラインスラッグ

ルアーフィッシング全般に言えることかもしれませんが、サワラキャスティングでも食わせの間が非常に重要です。巻きているときのバイトはフォール直後以外ありませんでした。ブレードチューンジグは、止めたときに一瞬ラインスラッグができてその時に食ってくることがほとんどだと思います。ミノーもジャークしてルアーが横にとんだ直後、ラインスラッグがある状態でのバイトです。

しかし、フォールなどで積極的にラインスラッグを出すと簡単にリーダーが切られます。ですから、ミノーのジャーキングやブレードジグのSTOP&GOなど、速いテンポの中に一瞬のラインスラッグを作くる釣り方は合理的だと思います。

さらに掘り下げて、冒頭の写真を見ると、小さいジグでもバイトはボディの後ろ半分に集中していることがわかります。一説にはブレードにアタックしてくるのでそうなるとのこと。ただし、シルエットが小さいので丸のみされる可能性はあり、リーダーを切られるリスクはゼロではありません。一方、ジャーキングに使うブローウィンなどのロングミノーは、シルエットが大きく、サワラの歯がリーダーまで届かないという利点があります。しかし、ルアーが止まっているときに下からバイトするからか、ジャーク直後に切られているケースはあるようです。

東京湾サワラキャスティングに必要なルアー

あくまでも自分の経験で優先度順にあげると

1. スモールシルエットジグのブレードチューンや、メタルマジックTGなどのスピンテールジグ 30g~40g

2. ブローウィン140Sなどのジャークベイト

3. ピンテールサゴシチューンなどのヘビーシンキングミノー

となります。1.について私は自作派ですが、上述のように既製品から学ぶことも大切です。2021年はMegabassからマキッパサワラチューンが出るそうなので、買ってみようかと思っています。2.はブローウィン140Sが強く1つ持ってはいますが、入手困難という問題があります。2020年は、ダイワやシマノからもジャークでサワラを狙うミノーが発売されたので、そういったモノも駆使してレンジやシルエット、ステイの間に変化をつけていきたいです。3.ですが、なぜ、ど定番、ど真ん中のヘビーシンキングミノーを3番目にしたかと言うと、ルアーの性格が1. 2.の中間だからです。高速巻きはできるが1.程ではない、ジャークはできるが2.ほどアピール力はなくステイが短い。水深に関しても1. 2.のどちらもカバーしていますが、どちらかというと2.寄りの中間点です。また、リーダーを切られる確率は1. 2.よりも高いと思います。ただ巻いていれば釣れる、もしくは上ずってはいるが大きいシルエットのルアーでは食ってこない のような状況で出番があるかもしれません。

2021シーズンには2021シーズンの釣れ方があると思うので、固定概念を強く持つことは避けたいですが、こういった考えをベースに望みたいと思います。


コメント

人気の投稿